第二の人生?
定年後や早期退職後についての本が嫌いである。
実例がいくつも出てくるが皆、エリートばかりである。
会社人間として運が良かった御仁がずっこけたり、苦労したりする様子に溜飲を下げる読者に媚びるためである。
エリート君とはかけ離れた私には全く興味が湧かない。
ただ、エリート君のご子息で時々ずっこける輩が出現するらしい。
父親への反抗である。高卒後、バイトに明け暮れたり、勝手に期間労働者になったり、家出したり。
私の父は決してエリートではないが、息子たちができるだけ大学に進みいい会社に入り、定年まで勤めあげることが正しい人生と教えていた。
普通?の息子なら、この程度の親の夢なんてどーてことないが、なんせ私である。
人口の14パーセント、日本に数千万人、東京都の人口より多く存在するといわれる境界知能の持ち主である。
少し、IQが低めである。加えて性格異常にひねくれもの、恐らく発達障害も持ち合わせていよう。
幼稚園の頃から大変だった。学校生活が無理。働くのもダメ。
高卒後はニート、バイト×5、就職、退職、無職、バイト、無職、就職、退職、バイト、バイトみたいな人生である。
大学といえば現役でFラン、後年Fランの夜間部を受験するも共に不合格。
日本広しと言えどもこんな大学落ちるのは私ぐらいものんだろう。
名前書ければ受かると思った。いっそ、ひらがなで書いても合格できそうなとこである。
なぜ落ちたかって?多分、受験番号でも書きわすれたんじゃないの?
そううそぶいて自分を慰めているのである。
もし、私が境界知能でなかったとしたら、なおさら大学へは行かなかった。多分、受験すらしなかったと思われる。
父親への反乱である。
そーいえば、大金持ちの斎藤一人さんも父親が大っ嫌いだったと聞く。
父親嫌いでもずっこける人ばかりではないってことね。
いやーよかった。よかった。