境界知能か?こんな私でも今までは生きてこられた。
小5の時、学校でIQ検査を受けた。
休み時間に教卓でテストの採点をしている担任を数人の児童が取り囲む。
その時、閻魔帳が開いていて、以前クラスで実施したIQ検査の点数が目についた。
私の点数は出席番号一番なんですぐ分かった。
その後、ざっと上から下まで点数を見た。突出して良かったのは同点で2名。
余裕があったので、私のライバルの点数を見た。私の負けであった。残念。
IQテストを受けたのは生涯この一回限りであり、別に医師の元でのテストでは無いので信憑性に欠けると信じている人がいることはわかるが、そんな理屈医者嫌いには通用しない。
で、私はこのテストの結果をかなり信頼している。
わかりやすい理由は一つで、突出した2名のその後である。一人は小6の時の担任が完全にってか100パーセント「あたおか」で、超難関有名私立中学校の受験を希望した母親に「絶対に受かっちゃうから辞めろ」だって。完全に狂ってるだろ。
その後、公立中学に進んで早稲田の理工。
もう一人は東大。
やっぱIQテストすげーな。
で、私がはっきり覚えているのがこの突出した2名の点数と私のライバルの85点のみ。残念ながら自分の点数ははっきりと覚えていない。
ただ、ライバルに僅差で負けた情けなさだけは身にしみている。
ということで私は、境界知能となった。今もそうだろうが今から50年近く前でも境界知能は皆高校に進学した。
確かに中退率は正常者よりかなり多いだろうが。しかも今よりは少ないが大学に進学する者もいる。近所にもそんな系の大学があった。今でいうFランね。
で、知的障害の人は当時、特殊学級と称されたクラスに通い、高校に進学することはなかったように思われる。
隣町の○○製作所に就職した女の子がいたが、そこは後年私の兄が就職した。
私の兄は別に特殊学級ではなく多分IQは平均値であったと思う。所謂MARCHを出て就職活動に大失敗して件の製作所に就職し数カ月で辞めた。
で、本当はこんな私でも還暦過ぎまで生きてこられた、って話がしたかったわけよ。
なんで、生きてこられたかって?。
まず、全くモテず結婚できなかったこと。ほぼこれが全て。
私の時代って結婚できていたら、家族の食い扶持、ローンで家、子供の教育費、車。その他多額の出費。
無理っしょ。私みたいなのは職を転々としながら、ってか時々無職になったりバイトをしたりしながら糊口を凌いできただけである。
なんせ、高卒、ニート、ニート、バイト、ニート、バイト、バイト、就職、退職、無職、無職、バイト、バイト、就職、退職、バイト、バイト、無職、隠居、還暦。
みたいな人生ですよ。
生涯賃金六千数百万円。これでも不惑過ぎてから専門学校に2つも行って計六年、学校に支払ったのは両校でちょうど一千万円。その間は軽いバイトが中心。
これが結婚できなかったことの恩恵である。
よかった。よかった。