笑う妄想整体屋の隠居日記

全て妄想ですって。

  十歳の頃はタバコの煙でもくもくの屋根裏部屋で、日がな一日、酒をちびちびやりながら好きな本をペラペラする。なんていう一生を夢見ていたが今は昔。

 

 やっぱり若いころの夢はいいね。

 

 還暦をとうに過ぎた今では、酒もたばこも卒業。住処に本は一冊もない。

 

 変わらぬところは人間嫌いってとこぐらい。勿論、昔から稀にみる嫌われ者でもある。

 

 で、今日は酒の話ね。

 

 30代前半は嫌な仕事のストレスで随分安酒を飲み歩いた。

 

 相手は決まって飲み友達の上司である。

 

 同僚に下戸が二人いた。

 

 下戸を酒に誘うの上司は失礼千万だが、「酒は飲めないけど酒の席の雰囲気が好きなんですよ」なんて嘘っぱちを並べる同僚も無礼である。

 

 あんまり酒飲みを冒涜するなよ。

 

 で、一人は飲み屋に入る直前で急用を思い出してとんずら。

 

 もう一人は最年少ながら、二次会のカラオケで一人マイクを握りしめていた。

 

 バカか。いくら何でも上司、先輩に一曲ぐらい先に歌わせろよ。

 

 ことほど左様。飲めないやつは一挙に酔いがさめる暴挙にでるから大っ嫌いである。

 

 ついでに既婚者もね。

 

 あいつらと酒飲むと死ぬほどつまらん。まぁ女房に怒られるんじゃショーが無いってか?

 

 だったら来るなよ。分かったか11

 

 ほんに、よかった。よかった。