笑う妄想整体屋の隠居日記

全て妄想ですって。

出腹。

 三十も過ぎれば男は腹が出てくる。これを太っ腹という。男としての器の現れの一種である。

 

 貫禄と余裕の象徴である。昔はそうなってこそ浴衣が似合った。一人前の男ってもんである。

 

 因みに太っ腹になった私はただのデブであった。トドとも呼ばれていた。

 

 他人はどうでもいいが、自身の出腹は許せない。

 

 以後、私の趣味はダイエットとリバウンドってことになった。30年も続けて飽くことがない。

 

 それは、還暦過ぎた今でも変わらない。

 

 よかった。よかった。