長生き。
私は40代から50代にかけて雇われ労働者として、老人介護関係の現場でバイトや最下層社員を10年ぐらい続けてきた。
結論は簡単で「要介護状態になるとあんなところにいかなきゃならんのか。悲惨きわまりないな」ってこと。
もっとも働いている方がよっぽどな惨状だが。
今、私は63歳だが後5年したら、もう危ない。10年後には待ったなしである。
因みに私の父は65歳で完全に介護状態に入った。思えばあと2年弱か。
要介護状態にならない秘訣はただ一つで、早く死ぬことである。
もとより私は自殺を認めていないので、お迎えを待つしかない。
あとは天に祈るばかりである。
長生きする悲劇とは、
・治りもしない病気の悲惨な治療で医者に金をふんだくられること。
・重篤な後遺症を負ったまま、いつ終わるとも知れぬ人生を生きること。
さて、2つ目の項目については説明を要する。どんな心身の状態であろうともその人なりの夢や希望、楽しみもって生活している人がいる。
残念ながら、私はその人たちのようにはなれないのである。
私には無理である。生まれつき性根が座っていないのである。その上、自身の生に対していかなる障害をも乗り越え、立ち向かっていこうという気迫が皆無なのである。
と、ここまで書いて、ふと気が付いた。重篤な後遺症を残しても明るく生きている人たちってもともと私とは脳の具合が違っているのだろう。
私はラテン系やイタリアンにはなれないのである。
ではまた。