胃袋を掴む？

　「胃袋を掴む」なんて一体いつの時代の話なんだ？

　少なくとも私はそんなこと思ったこともない。勿論昔からである。

　昭和一桁生まれである私の親世代までの多くは専業主婦であったので、料理も女の仕事であった。

　男は厨房に入らずの時代ですよ。

　子が出来ると親は子の時代に全くついていけず、自分の生きてきた時代の価値観を、人生の先輩面して偉そうに押し付けてくる。

　今63歳の私も子供時代から親には随分泣かされた。

　で、胃袋である。

　木嶋佳苗が出てきたときは、びっくらこいた。いくらマスコミが面白がって”あの”木嶋を魔性と称しても無理がある。

　何があっても、同じ男として木嶋に入れ込むなんて遥かに想像の域を超えていた。

　そこにはマスコミが作り上げた魔性なんぞ入り込む余地はない。

　まぁ、ありえないってこと。

　ところで、胃袋とは別だが10億相続したという殺人鬼、筧千佐子がいる。これもありえない。木嶋同様に、なぜ騙されるのか理解不能ということである。意味不明である。

　マスコミが作り上げた木嶋と同じ床上手像には笑った。

　最近では25歳のホスト狂いの女性が男に２億以上貢がせてつかまった。こいつは殺人はしていない。50歳の男性は2,700万円つぎ込んだそうだ。詐欺容疑である。

　とうとう胃袋の話がどこかへいってしまった。

　大昔、若い独身男は、肉じゃがに弱い的なCMがあって呆れたが、私同様に多くの男たちが呆れたことであろうと私は勝手に信じている。

　別に好きな女に肉じゃが作ってもらっても、面倒臭いんですけど。

　別に好きでもない女に肉じゃが作ってもらっても、もっと面倒臭いんですけど。

　ってことで、女性に肉じゃがを作ってもらうことなく生涯を終えようとしておりますが、これってラッキーってことでしょ。

　いいや、相当についていますよ。一つだけ言っときますけど、そーとー高くつきまっせ。

　泣き見ても知らねーぞ。

　我が生涯、おかげさまで本当に良かった。木嶋にも筧にも肉じゃがにも出会わず。無事幸せに過ごせました。ありがとうございました。

　じゃ～ね。